「フランさん、良かったら僕と

一緒に森を散歩しませんか?」


昼食中もどこか上の空の

フランに気分転換させようと

ハーヴァルドは誘った。


フランは、召喚魔法の事で

自信を失いかけていた。


仲間との生活には慣れたが

信頼しているかというと

そうとは思えず、何より自分の

心が信じられないでいた。


こんな状態で召喚獣と

どう信頼関係を結べばいいのか

悩んで眠れない日々が

続いていた。


何かと考えすぎて

もやもやしていたので

フランは散歩の誘いを受けた。


フランから良い返事がもらえ

ハーヴァルドは

ほっと息をついた。


ヴァネッサはそれを

見逃さなかった。


ヴァネッサはこっそり

二人の後をつけることにした。