フランのパワーアップした

魔法が降り注ぎ、

ゴブリンやグレムリンなどの

魔獣を倒していく。


(あたしは何をすれば

いいのかしら?

アフロディア様の話だと

メロディーが頭に

浮かんでくるって

……浮かばないから

何もしなくていいのよね。

三人がやってくれるわ)


微かだかヴァネッサの心に

変化がありつつあった。



ジオは剣をぬいたものの

逃げ回って結局戦わなかった。


キミはそんな彼の弱虫な

ところを見て呆れた。


ジオに愛想をつかしたキミは

ジオの胸ポケットには入らず

女性陣のいる空へ向かい、

フランの肩に腰かけた。


『ジオの弱虫。

どうして戦えないの?やっぱり

勇気をがないからかなぁ』


キミはフランとハーヴァルドが

戦っている間、ずっと

ジオの側にいて説得していた。


キミは仕方のない事だと

ため息をつく。