ジオはうなされているキミに

気付き、寝かせていた

鍋しきのベッドからキミを

すくいあげ、

両手でそっと包んでやった。


しばらくしてキミは

温もりを感じて目を覚ました。


キミはジオを見て、

ジオに包まれていることに

安心して笑った。


『……ジオだ。寂しかったよ。

変な夢見て怖かった』


キミは先ほどのが夢とわかり

ほっとしていた。


「怖かったんだな」


ジオは優しくキミの頭を撫でた。


「……側にいて」


キミは言う。


近くにいた耳のいい

ヴァネッサはキミの声の変化に

気付き、キミを見た。

言われたジオは、キミにミルを

重ねているため、

ミルに言ってしいことを

言われてまったく変化に

気付かず、喜んでいる。


「ずっと側にいさせて。

もう一人にしない」


ジオはキミに重ねたミルに

優しく微笑んだ。


ジオの柔らかな愛する人に

向ける眼差しを見た

ヴァネッサは

インスピレーションし、

作曲をするため部屋に向かった。