シェリの旅路

『次はジオランダス。

お前にはこの剣を授けよう。

ハーヴァルドの弓と同じく

心に反映する剣だ』


女神はジオに剣を差し出した。

「……ありがとうございます」


ジオは剣を受け取りながら

剣なんて使えるだろうかと

不安に思った。


『フラン。お前には、

現在は失われた

古の魔法の知恵を授けよう。

魔法とは何かすべて

理解できる。

少し気分が悪くなるだろう。

ハーヴァルド、フランの体を

支えておくれ』


女神は指示し、ハーヴァルドは

とりあえずフランの後ろに

立った。


女神がフランの頭に手をかざし

その手が光に満ちると

フランの頭の中に膨大な量の

知識が一度に入ってきた。


頭痛がして倒れそうになったが

踏みとどまる。


明らかに無理をしており、

目が虚ろになる。


信じる心を失ったフランは、

ハーヴァルドに助けられまいと

体の限界に抵抗していた。


「……フランさん。

僕がちゃんと支えますから」


ハーヴァルドは後ろから

フランを抱きしめた。


この時、彼は

フランが他人に心を閉ざして

いることを悟った。