……この状況は神が僕に下した

試練なのだろうか?

そうだとしたら一体何の試練

だと言うんだ?

より貧困層の事を理解しろと

いうことだろうか?

確かにこの状況ならば

身を持って貧困を

味わうことができる。


時間になったら食事が

用意されている王宮生活が

いかにありがたいものなのかと

この旅で初めて思い知らされた。


金があっても食べ物を

売ってくれる人間がいない。


その日の食事は自分で確保し、

魚が釣れるかや

木の実が見つかるかも

すべて運次第で

毎日がその日暮らしだ。


貧困層の事を

理解しているようで

半分も理解出来ていないことを

痛感した。