何だ…?この展開の早さ…。




町を歩いてたら、いきなり弟の方に襲われて、


姉とシュウが現れたと思ったら、いきなり姉と戦うことになってて…。



シュウは後から来たわけだから、オレより状況が分からないハズなのに、

何故か弟の方……(アユサだっけ?)を連れて、少し離れた場所で今にもバトルをしそうな雰囲気だ。




そもそも、何で姉は…(アイビィだったよな?)オレと戦うなんて言ったんだろう…?

別にシュウと戦ってもいいはずなのに。




しかも、さっきまでの雰囲気とはまるで違う…。


真向かいにいるアイビィの方から、重苦しい空気が風に乗ってオレの所まで漂ってくる。



何だか、話をしても聞いてくれなさそうだ…。



オレもここは腹を括って、
戦うしかないみたいだな。





「アユサから聞いたと思うけど、私たちはずっとあなたを追っていたの。」


アイビィは風になびく髪を左手で軽く押さえながら言った。


「こんな所で会えるなんて、ラッキーだわ。」


アイビィはそう言うと、嬉しそうに微笑んだ。

その表情はまるで殺気を放っているとは思えないほど優しく、見てるこっちまで釣られて微笑んでしまうような気分にさせた。



「…何で、オレと戦うなんて言ったんだ…?」


表情と対比する殺気を受けながら、オレは言った。



「だから言ったでしょ?私たちはずっとあなたを追っていたって。あなたを狙うのは当たり前じゃない。」


アイビィの言うことにオレは思わず納得してしまった。



…そうだよな…。8年も追っていた相手を目の前にして、別の方を選ぶというのも、おかしい…。



「なら、わざわざ1対1じゃなく、2人でオレを狙った方が効率がいいんじゃないか?

ま、シュウがいるから戦いづらくなると思うけど。」


「そうね。その方が案外早く片付くかもしれない。
でも、私は本当のあなたの実力を知りたいのよ。」


「…本当のオレ…?」



「そう…。…鬼になった本当のあなたと、私は戦いたいのよ。」