「あー俺ってやっぱ馬鹿だー。なに他の奴とのことで励ましてんだよ、俺。マジで馬鹿だ」 「そんなことないって。……多分。とりあえず、あたしは嬉しかったからいいじゃん」 「とりあえず、ってなんだよもー」 腕を伸ばして机に突っ伏す。 『そのすねた仕草が可愛い』と言ったら、時任君はどんな顔をするかな。 でも本当に、思わず噴き出しちゃうくらい、可愛いって思えたんだよな。