「波月、だんだん手段を選ばなくなってきたなー」

「それはこっちの台詞だっ」


 ま、まさか、手をつないでくるなんて。

 いかん。奴は本気だ。
 本気であたしをターゲットにする気なんだ――!



 マズイ。ここは一刻も早く阻止しなければ。
 今までみたいに、つかず離れずの幼なじみですらいられなくなる。