少女は幸福 彼女は不服


「そういえばさぁ。たぶん今年も私は行けないだろうから、お土産よろしくネ」

またケラケラと千歳が言う。



大きなイベントの日、彼女は決まって高熱を出す。

そのせいで、小学校一年生の時の遠足に始まり、文化祭も体育祭も毎年のように欠席。

夏休みに開催された夕涼み会も、参加予定者の中で唯一の欠席だったらしい。

去年の体育祭においては、運良く熱が出なかったので参加こそしたものの、競技出場直前に何故か腕を骨折。

そのまま病院に運ばれるハメになり、しかも千歳の所属していたチームは圧倒的弱さで敗北。

散々であった。