「そんなに心配してるなら、同じ班になってくれればよかったのにー」
「私はね、他人に言われた通りにしなきゃいけないのが嫌なの。それから、クラスの皆の、千歳を私一人に任せてしまおうって態度も気に入らない」
(あとアンタの不幸体質も怖いの!)
「そっかー。万里って天邪鬼なん――――うがぁっっ!」
何処からか飛んできたボールが千歳の顔面直撃。
そのせいで、一旦会話が途切れた。
「あっそうだ!万里って生徒会長と同じ班なんだよねー?いいなぁ」
何事もなかったかのように、ニパッと笑顔を見せる千歳。
不幸への慣れって怖い。
「それから転校生とも一緒って聞いた。はっきり言ってメンドー」
「大丈夫大丈夫、お近付きのシルシにアイスでも奢ってあげればすぐ仲良くなれるって!」
「千歳の作戦は大概上手くいかないからやめとく。そもそも仲良くなるつもりもないし」
素っ気ない発言をしているが、後に万里は千歳の作戦を実行する事になる。
「えー!?勿体ない。生徒会長や転校生と同じ班なんて超ラッキーなのに。いーなー羨ましいなーどんな子なのかなー」
そう言った千歳がとんでもなく黒い笑みを浮かべていた事に、万里は気付かない。
……まぁ、気付かなくてラッキーなのかもしれないが。

