少女は幸福 彼女は不服






「結局別々になっちゃったねー。アハハ残念」

帰り道、千歳が、どこをどう見ても残念そうには思えない表情で駆け寄って来た。

「班がいくつあると思ってんの?同じ班になれる訳ないでしょ」

「アハハハ、それもそっか。全然公正じゃないじゃん!バルツァー君て、意外と抜けてるんだね」

「他の皆もね」

万里はバッグから、パックのイチゴ牛乳を出し飲み始める。



「それより千歳、アンタアリスカと同じ班になったんだって?」

「うん!七班のメンバーって、皆いい人そうな子ばっかりだよ!」

満面の笑みで答える千歳。

「確かにそうだけど……アンタ、もし誰かになんかされたら、すぐに私に教えるんだからね、いい?」

「なになに万里ぃ、心配してくれるの〜?」

「べっ、別にそんなんじゃないし。千歳になんかあったら怒られるのは私だから言ってるんだし」

こんな事言ってるが、万里の顔はイチゴより真っ赤だ。

それを隠すように、何処から出してきたのか、彼女は口一杯にポテトチップスを含む。

ハムスターみたいになっている。

可愛いっちゃ可愛いが、ポテチ頬張るって、女子として如何なものか。