少女は幸福 彼女は不服


「……わかった。じゃあ万里の分は私が引くから、千歳ちゃんのくじは啓太が引いて」

「えっ!?僕……が?」

いきなり名指しされた田中啓太は怪訝な表情。

「私一人で引くのは、フェアじゃないと思うから」



先に千歳の代理の啓太が、続いて万里の代理のアリスカが、教壇の上の箱から一枚ずつ紙を引いた。

二つ折りのくじを二人同時に開く。



「幸多千歳さんは第七班」

くじに書かれた数字を、アルフレドが確認していく。

既に決定していた七班の面々がうなだれた。

不幸体質な千歳とは、なるべく同じ班にはなりたくないものだ。

逆に万里は、性格こそ悪いが強運の持ち主。

出来ることなら自分達の班に欲しい。

双子を除くその場の誰もが、祈るような気持ちでアルフレドに注目する。



「そして幸多万里さんは――――」