だから、兄ちゃんを押し退けてドアから出ようとした。


出ようとしただけで、出れたワケではない。


出ようとした時、ドアを塞がれたのだ。


兄ちゃんより大きな体の持ち主に。


兄ちゃんに散々叫んだせいで、体が疲れた。


怠さを感じながらも、立ち塞がった人を見ると…。


また、体が固まる。


今日は絶対に厄日だ。


勝手に断言したのである。