とある霊能力者の仕事

そう彼女は語りますが…明らかに彼女に取り付いているモノの方が古く、力も強いはず。

彼女はわざと、放置したのでしょう。

でもそれを咎めることは、わたしにはできません。

何故なら彼女のお姉様のしたことは、やってはいけないことだからです。

しかし普通に注意されても、あまり反省などしないでしょう。

それはあの肝試しに参加したメンバーにも言えること。

身をもって恐怖を体験することによって、ようやく自分達がしてはならないことをしたのだと、自覚するのでしょうから…。

「さて、私に話したいことは終わりかな? あまりこの部屋には長居しない方が良いよ。下では姉が待っているしね」

「…そうね。お邪魔したわ」