とある霊能力者の仕事

「でも貴方はそれで良いの?」

確かにアレが中にいるウチは、彼女は滅多なことでは怪我や病気にはならないでしょう。

しかし時を経て、大きくなり過ぎたモノ。

やがては彼女自身をも、飲み込むでしょう。

…そう、始めて彼女を見た時。

あのまま飲み込まれても、おかしくはない状態なのです。

ですが彼女はニコッと笑います。

「別に今のままで、不自由はないわ。私はコレとは相性が良いみたいでね。ある程度は使いこなせるし」

確かに出入りは自由にできるみたいですが…。

「でもそれで得た分だけ、貴方にも何かあるんでしょう?」

「ん~。でも別に私自身があんまり気にしないからねぇ。それに私にはあるから」