とある霊能力者の仕事

彼女はチャラ…と自分が身に付けているアクセサリーを見せてくれました。

よく見てみると、彼女は丸い水晶のチョーカーに、水晶の石が付いた指輪、そして同じく水晶の数珠ブレスレットを付けていたのです。

「一応こうやって、抑えてはいるの。でも全てを抑えることはできない。何故ならこの身に流れている血が、媒体となっているから」

少し悲しそうに、彼女は自分の腕をさすります。

「血…? 血脈からの因縁なの?」

「因縁、ね。でもそれは自分の先祖がこうあるように、と願ったことだしねぇ」

ふぅ…と息を吐き、彼女は語ってくれました。

自分の血の因果を―。