またバカにされてあたしの怒りが倍増するより……カバン無しで学校に行く方がいいよね。 「じゃあ…返していらないよ」 「は?」 少し驚いている学ラン金髪男子に背を向けてあたしは歩き出す。 すると後ろから足音が聞こえて来た。 もしかして…追いかけて来たの? ーバシッ 「痛ぁぁ!!!!」 頭に何かがぶつかり激痛が走る。 あたしは思わず大声を出しながらしゃがみこんだ。 「……っ」 足下に落ちているのは……あたしのカバン。