「何度も言わせんじゃねえ。どこだって聞いてんだ」 「東京都だよ?」 「……当たり前だろ。バカかテメエは」 「え!?」 学ラン金髪男子は冷たくあたしにそういい放つ。 そんなに冷たくしなくても……。 それに何が聞きたいのかあたしにはさっぱりなんだけど…。 「家に帰んだよ。 寝てる間にここに連れてこられたから帰り方が分からねえ」