「もう。無視しないでよぉ…。」 女達は甘い声を出しながら俺の胸に弁当を押し続けてくる。 声も、弁当も、何もかもがうぜえ。 断ってんだから、諦めろよ。 「隼人〜。私、頑張って作ったんだよ?」 「隼人に食べてもらいたいの」 「隼人が好きな卵焼き入ってるから♪」 好き勝手な事を口にし始める女達。 「隼人のため」って誰も頼んでねえから。俺が、俺が食いたいのは……… 「俺が食いたいのは、藍の目玉焼きだけだ」