口から離した手をあたしは床に落ちているモノへと延ばした。 それに両腕を通して立ってみる。 「少し大きいからブレザーが見えなくていいかも!!」 我ながらいい方法だと思う。 ブレザーだと目立つから教室に落ちていたこの高校の制服…学ランを借りた。 これなら、なかなかバレないよね? ……「バレないよ☆」 今、神様から返事が返ってきた気がする。 あたしは1人でガッツポーズを取りゆっくりと教室を後にした。