あの女の声じゃねぇ。 ……誰かいるのか? 階段を降りリビングへの扉へと近づく。 扉に耳をつけると会話が少し聞こえた。 「殺すぞテメェ!!!」 「やっ……ごっ…ゴメンなさい」 「謝ってすむワケねぇだろ」 ………は? おかしいだろこの会話。 誰か男に襲われてんのか? 扉から耳を離し俺はカバンを手に持つ。 ……あの女。 面倒かけさせんじゃねぇよ。 ため息を1つつくと俺は勢いよく扉を睨み付けた。 ーバンッ