「じゃあな隼人」 「…じゃあな」 直紀と別れ俺はあの女がいる家への方向へと歩き出す。 ……帰りたくねぇ。 あの女ウゼェし。 「部屋に直行だな」 そう声に出しながらさっき買ったジュースのストローを口に入れた。 ーー………!!!!!!! 俺は口に広がった味に驚き口からストローを出す。 「甘………」 直紀……ジュース間違って渡したんだな。 「…ったく。運悪ぃな」 ボソリとそう言うと道にジュースの入ったパックを投げ捨てた。