「ねえ唯、ひとつだけ聞いていい?」 『何?』 「今、唯の話をきいて、今の状況はおかしいんだと気付いたの。……でも、そういうのって、私の力だけではきっと治らないよね?」 唯は、しばらく考えていた。 そして、答えた。 『うん。亜実だけじゃ無理だと思う。………心が、もう、そういうものになってるから……』 精神科、とか 医師の、力が必要なのかも、と。