歩いて

夏なんか嫌い。



すべてが儚く、もろく感じる。



由亜が私の目の前で倒れたのも夏の終わりだった。



いい思い出なんかない。



あの日から、私は、由亜を守ることを誓った。



私には、それしかできない。



由亜が笑って過ごせるように、私が守ってあげる。



でも、中学生になった私にはそれがつらく感じるようになった。





私は、恋をしたから。




快斗を好きになった。




でも、快斗の隣にはいつも由亜がいた。



快斗は由亜をいつも守る。



そして、笑顔にさせる。




だから、私は快斗を好きになっちゃいけないのに…。





苦しいよ…。





なんで快斗なんだろ。




快斗以外ならだれでもいいのに…。