〈キンコーンカンコーン〉
4限終了のチャイムがなり
「そろそろか」

ちまが来るのを待っていたら

〈キィー〉
ドアが開く音がした
ちまが来たか

「先輩…」
知らない女が俺の方へ来た

「先輩、あの、好きです」

いきなり告白してきた女に

「ゴメン」

いつもみたいに返事したら
女は俺のネクタイを引っ張りキス
してきた

「みー君遅く…」

ちまに見られた

「ゴメンなさい」

ちまが中庭から出て行った
俺は硬直していたが

「諦められないから」

なんて女が唇から離れながら言う

「俺はちま、あいつだけだから」

女を引き離しちまを追うが遅くて

「とりあえず、ちまのいそうな所
捜すか」

急いで捜して誤解を解かないとな

〈雅SideEnd〉