こんなことが度重なって、先生は手を余した。
初めての三者個人懇談の時、先生は母にそんな話を延々と話した。
母は答えた。
「うちの子は変わった子なのは重々承知です。けど悪い子じゃないし、賢い子です。ご迷惑をおかけして申し訳ないですが、もう少し見守ってやれないでしょうか。あの子なら、すぐに大人になると思いますし。」
先生は嫌な顔をしながらも、「そうですね。」と言った。
その時の母の力強さと寛大さと言ったら並じゃなかった。
現にあたしは勉強もできたし、高学年になる頃にはすっかり大人になって、人のコミュニケーションというものを覚え、常に人間関係の中心に居るようになった。

