突然の刺激に唸り声が聞こえる。

 「あこと話をさせて。」

 「無理だって言ったろ?あいつは出てこねーよ」

 血の滴る左腕で頭をかき、鴉孤はため息を吐いた。

 「一応聞くけど、」

 「空だ。」

 「…うん。あこ出して。」

 「むりだって。」

 空の諦めた様なため息を聞いて、私は床に座った。