その精神をのっとったのは、長門だった。 ニコリと笑い、刃を投げ捨てる。 ピリリと痺れた左手に舌打ちをうち、鴉孤への恨みをため息で吐き出す。 長門は痛いという感情を持っている。 だから、傷を付ける鴉孤や他の人格がキライだ。 軽く自身を取り巻く不の感情に溺れながら、時間が経つのを待った。 時間が来て、教室に戻り、何食わぬ顔をして誘の前に立った。 誘は予想通りの反応を見せ、酷く怯えた。 それが長門は嬉しくて仕方がない。