忘れてはいけない痛みがある。 忘れられない傷がある。 消えない悪夢がある。 消せない過去がある。 それら全てが鴉孤は怖かった。 生きることに不器用。 言ってしまえば簡単。 だけど彼にとって、それは精神を壊してしまう程に大きなもの。 ザワリ。ザワリと。 冷たく、暗く、深い何かが鴉孤を侵食した。