「…あこに会いたい。あこに触れたい。 あこに名前呼んでほしい。あこに見て欲しい。 あこに聞いて欲しい。あこと話したい。 あこと手繋ぎたい。あこと一緒にいたい。 あこ。あこ。あこ。あーこー。」 騒ぐ私の口を、左手で塞がれた。 「あーこ…もごゅ」 「黙れ、年長者」 「は?空の方が年うえ」 「黙ってろ」 あ。そっか。ここ家じゃなかった。