訳有彼氏


  (二)

 「…るみ。鳴海!」

 バシっと頬を打たれ、目を覚ました。

 目を覚ませばそこには鴉孤の姿。

 ただ、中身は明らかに違うようだが…

 「あー…空(から)?」

 「正解。早いな。」

 「ランボーなのは空だけだから。」

 「洗濯日和だなぁ。」
 
 「洗濯干すのお姉じゃん。」

 空は小さく笑い、私に支度しろと言った。