「美姫ちゃん!無事でなによりだわ!」



校長先生はホッとした様子であたしの頭を撫でてきた。


「校長先生……。あたし、あたし…。」



その手が妙に温かくて優しくて

あたしは涙があふれた。



「美姫ちゃんあなた!……知ってしまったのね。あなたの真実を」






「あたし……人間じゃ……ない…って…」





「…そうよ。あなたは…人間じゃない」




「じゃあ、あたしはっ!!」



「………」




「あたしは…何なんですか…?」




「遂に、話す時が来たようね。あの事を」



「え……?」



「あなたの、両親の話よ」




「えっ…両親って」