それから桜子のおもちゃにされたのは言うまでもない。






夜子はドMらしくわめき散らすわりには嬉しそうにって…。






居候が増えちゃったり…。





夢子は項垂れ邸に帰る。





司達に事の次第を説明。
大事には至らず…。井戸は何事もなかったように静かにそこにあった…。





ただの序曲にすぎなかったことにまだ気づかない。





入り込んだ侵入者は…。影を潜める。






最も夢子が手が出せない方法で…。






帰宅した三匹と一人はまだ知らない。






「許して!桜子様!おねえ様~!」





必殺?巨乳ヘッドロックにメロメロになりながら叫ぶ。





「女王様とお呼びなさい!お~ほほほほ!」






頭痛が激しく頭を抱える夢子。






「お願いだからその辺にしといてね…。」






「バカにやる薬はありませんよ。本日はお疲れ様でございました。ミントティーでございます…。」





カチャ…。






「あっ美味しい…。」






「それはようございました。」






「夜子…。」と手招きする。






「なんだ?夢子。」






ぎろりとモノクルが…。





「なっなんですかごっご主人様…。」






「クスっ。はいプレゼント。」






品の良い紫の小さな蝶ネクタイ。






「ありがとう。夢…。ご主人様。わい…。うれしや。」






「七五三みたいね。似合うわよ。」






だだだだだだ!と足音。わざとらしい…。






「ずるいですわぁ!私のは?!」






「ひとりにひとつだけ…。だから桜子は…。」





チリン!と音がする。





静かになる桜子…。
「じゃあ今日は二人きりですわね?」




「えっ?」





「えぇ!ずりぃ!」