君が好き



三人で笑いあう中、時刻は8時半を過ぎていた



「あ、もう9時になる…」


「ん、あぁそうだな…」



「じゃぁ俺たちは帰るか」


そう言って北条くんの腕をつかんで玄関に向かう日向くん



「え、ちょっ!
待てよ日向!」



何で引っ張られながらいかないといけないんだ!
とばかりに動揺している



「帰るの?」



「うん、こんな遅くまでいたら迷惑だろうからね」



「待てよ、光は…!」



何かいいかけようとした北条くんの腕をグイッと引いて黙らす



「じゃ、お邪魔しましたー」
「あ、あの、日向くん
傘、ありがとね」



笑顔で北条くんと出ていこうとした後ろ姿の日向くんに言った



「うん」



「北条くんも、ありがとう」



「あぁ」



「じゃ、また明日ね、光」


「またね〜」



二人は出て行ってしまった


といっても、北条くんは無理やりに追い出された様な……



1人ポツーンと玄関に立ち止まる



…抱きしめた理由を今さら聞いてもまた重い空気が流れるだけだと思う



だから私は気になっていたけど、聞かなかった






……はぁ




寂しい……