声があった方向に目を向けると、曲がり角から一台の車が飛び出してきた。 「きゃあああああ!!」 自分の悲鳴が周りに響いた。 その瞬間、自分の体が宙に舞った。 次に自分を襲ったのは、強い衝撃だった。 ―――全身が痛い。 自分の体から血が出てるのが分かる。 声を出したいのに出せない。 呼吸をするのが精一杯だった。