『ちょっと陸?あんた聖夜くんの同僚なんやろ?電話してはよ来いって言ってよ』



京子が陸にそう言うと、陸とりぃは目を合わせて戸惑っていた。



『も、もうすぐ来ると思うで。まぁゆっくり待っとこや』







《ザー…》


雨の音が聞こえる。

まだ雨は降り続いていた。

やむこともなくずっと…。






『ほんまのこと…言ってくれへん?もうあたし大丈夫やから』



あたしは陸達を見て静かにそう言った。



本当はなんとなく分かってた。



何で朝、手術前に聖夜が来なかったのか。


何で目を覚ました時、そばに聖夜がいなかったのか。




陸やりぃの戸惑ってる顔や、朝の千春さんの顔。



本当は気付いてたんだ。


みんなが何かを隠してることに。




不思議だね。


何で陸達の嘘が分かるのに聖夜の嘘が分からなかったんだろう。



何で…見抜けなかったのかな。