ようやく病院を出たあたしの目にはよく晴れた綺麗な空が映った。





めっちゃキレー…





雲ひとつない青い空を見上げながら、あたしは一人でつぶやき、歩きだした。







『さっ帰ろか』









もう振り返らない。




もう後悔しない。




もう立ち止まらない…。




もう…前だけ見て歩いていこう。





あんなに泣いて苦しかったはずなのに、あたしの心は不思議と穏やかだった。







『ちょー待って!』





その時、歩いていたあたしの後ろから大きな声が響いた。





振り返らなくてもあたしには分かる。





聖夜や…