私は行きつけのバーに神林君を連れて行った。


カウンターに並んで座り、水割りを飲みながら話してみると、意外にも神林君と話が弾んだ。


さすがに8つも違うと、話す内容は職場や仕事の事ばかりになったけど、神林君は聞き上手で、絶えず柔らかい笑みを浮かべていた。


神林君はあまりお酒に強くないらしく、バーを出た時は足元がふらついていた。


「どこかで休んで行く?」


「ん……すみません。そうした方がいいかもです」


呂律もよく回らない神林君の腕を引き、私は彼をアパートに連れ込んだ。


そして、部屋に入るなり彼の唇を奪うと、彼は驚きながらも拒絶はせず、そのままベッドへと……