愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜

それは私自身、とっくに気付いていた。神林君の事が、好きだという事に。


無言で私が「ハアー」と溜め息をつくと、加奈子も「フー」と息を吐いた。


たぶん言葉に出さなくても、加奈子は私の気持ちを分かってくれてると思う。


「春の飲み会の夜から続いてるわけね……」


「うん……」


そう、あれは今年の春の歓送迎会の事だった。


飲み会の途中から阿部が私の隣に移動してきて、私の体にベタベタ触ってきて、私は嫌で嫌で堪らなかった。


一次会が終わったところで、私は一人で飲み直そうと、みんなをまいて足早に歩いていた。


すると、突然後ろから誰かに肩を掴まれてしまった。