愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜

私は当然駅へ歩いて行くものと思っていたら、祐樹はその青い車の横でピタッと足を止めた。


どうしたのかな、と思って祐樹の顔を見上げたら、彼は私を見て悪戯っ子みたいにニッと笑った。そして、


「志穂さんに見せたかったのはコレなんです」


と言った。

ああ、昨日の帰り際、祐樹が言った私に見せたい物って、この車のことだったんだ……


「もしかして、祐樹の車?」


「はい。ルマンブルーのフェアレディZ、俺の愛車です」


「ルマンブルー? 綺麗な色……。ああ、確かにスカートの色と似てるわね?」


「でしょ? ほんとに合わせたみたいですよね?」


「ほんとね。ピカピカだけど、新車なの?」


「はい、一昨日納車されたばかりなんです」