愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜

「そのスカートの色がいいですねえ」

と祐樹は言った。祐樹って、ブルーも好きなのかな。


「そう?」と私が言うと、「合わせたみたいです」と、祐樹は意味不明な事を言った。


私が「何に?」と聞いても、ニコッと笑っただけで答えてくれなかった。


アパートの階段を下りる時、「危ないから」と言って祐樹は私と手を繋いでくれた。


普段履き慣れないロングでふわっとしたスカートで、足元がよく見えないので、その気遣いが嬉しかった。


そんな彼の優しさに触れ、祐樹への想いはますます強くなっていった。



今日は秋晴れ、と言いたいところだけど、朝からどんよりとした曇り空。梅雨みたいだ。


祐樹と並んで階段を下りていたら、道路に青くて車高の低い車が停まっているのが目に入った。


私は車の免許は持っているけどペーパーだし、車の事はよく知らないので、その車が何て名前かは分からなかった。ただ、派手な車だなと思っただけ。