愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜

「わお」


祐樹は私を見るなりそんな声を上げた。


「今日の志穂さん、いつもと違いますね?」


「そう? 変じゃない?」


「全然。変どころか、何と言うか、すげえ可愛い」


「そんな、心にもない事を……」


「いや、ほんとに。俺、惚れなおしたかも」


お世辞を言われたのかもしれないけど、正直嬉しくて、顔がカーッと熱くなった。


「今日の祐樹も素敵よ?」


「そうですか? ただの普段着ですよ?」


祐樹は黒のプリントTシャツに、やはり黒のスリムなジーンズという、つまり黒づくめ。


いつもより更に細く見えるし、若く見える。たぶん10代と言っても疑われないくらい。


祐樹はカッコイイけど、これではいくら私が若作りしても、二人の年の差は縮まらないと思うと、ちょっと悲しかった。