愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜

「ところで志穂、あんた具合でも悪いの?」


「え?」


「スープしか飲んでないじゃない。食欲ないの?」


「実はそうなの。最近はコーヒーも飲む気になれなくて……」


「え、何で? あんたコーヒー大好きじゃない?」


「臭いを嗅ぐと、気持ち悪くなっちゃって……」


「え? 気持ち悪くって、あんた、ひょっとして、妊娠……」


「そうみたい」


「えーっ」


「加奈子、声大きい!」


「あ、ごめん」


「ここ、出入り禁止になっちゃうよ?」


「そ、そうだね」


隣のテーブルのサラリーマンがこっちを見ていて、加奈子はその人に向かってエヘッと笑いながらお辞儀をし、サラリーマン氏も恥ずかしそうに会釈を返していた。