グッバイスノーランド


黒いマントをきていてドクロのようなお面をした奴らが立っていた。

「なにあれ・・・」

「わかんない。」

「イクトぉー」

「行こう」


一瞬あいつらに見られたような気がした・・・



祭りは盛大におこなわれていた。

酒を飲んで、盛り上がる大人たちもいた。

「ねぇー」

「ん?」

「今日さぁー」

「うん」

「一回も私のこと名前で呼んでないよね」

「そうだっけ?」

「そうだよぉー」

「ごめんなさぁーい」

「もぉー」

「ちゃんと呼んで!」

「えぇー」

「はやくぅー」

「・・・」

「アイリ」

「よし!」

「はぁー」

「ん?」

「どうしたのイクト君♡?」

「おまえさぁー」

「うん」

「やっぱなんでもない」

「えぇー」

「行くぞ」

「言ってよー」

「イヤ」

「ケチ」

アイリは一日一回絶対に俺に名前を呼ばせる。

意地悪して呼ばないとすっごく怒る。

でもそんなところも可愛くてたまにやってしまう。