暫くして、目的の駅に着いた。



あたしは荷物を持って、電車を降りる。そして、改札の方に向かった。



改札を出ると、琴也がいないかとキョロキョロ周りを見た。



「琉乃ー!」



「琴也!!」



再び会った琴也は前よりカッコ良くなっていた。琴也の彼女に釣り合わないんじゃないかと思うぐらい。



そして、会った時思ったんだ。



あの間違い電話の時、琴也は奇跡だと言った。



親友の末来は偶然だと言った。



でもね



あたしは意味ある、定められた事。







必然だって思いたいんだ。







その方が赤い糸で結ばれてるみたいでロマンチックだもん。



この世には偶然なんて無くて、



自分が選んだ末来が必然なんだと思う。



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