私は乃亜と仲良しだった。

同じ高校の同じコースを受けるため
二人で頑張っていた。

乃亜は私とマサが
付き合ってたこと
知ってたし
私は気兼ねなく
マサの話ができた。

結局今年もマサに
チョコあげた。

お返しはマサが
普通にくれた。
私が
「最近メールしないね。携帯買った?」
と、普通に聞くと
「メールね。携帯変わってないからメールしてよ。ね。」
と、マサは返した。
私がその場で
マサのアドレスを
すらすら言うと
マサは
「何で覚えてるの?」
と、不思議そうだった。私は
「好きだから。」
と、その場を離れた。





その日は
いつものように乃亜と帰っていた。
乃亜は思い出したように「マサがね。」
と、話し始めた。
「ウチが好きなの?って聞いたら、あいつ別にとか言うくせに、大学受験終わったら愛迎えに行く?って聞いたら、普通に行くみたいな。何で?って聞いたら、待ってるからって。」
私はただただ
ビックリした。
「マジ?」
「マジ。」

私のこと好き?
そんなことないし。

何で?

そんなこと言われたら
期待しちゃうし…
マサ。
待ってるから。