「はいはい」 と携帯に向かって呟き、わたしは駅前のコンビニに立ち寄った。 店内を歩いている間も、週末のデートのことで頭がいっぱいだった。 桐生くんの私服、楽しみだな。 どんな映画観るのかな。 手とか、つないじゃうのかな。 きゃーどうしよ。 そんなことを考えながら、パンをレジに持って行くと。