そこへ、長い髪を揺らしながら三郷さんが登校してきた。 わたしは思わず目をそらしたけれど、他の女子たちは明らかに疑いのまなざしを彼女に向けていた。 その視線に、三郷さんは絶対気づいていたと思う。 だけど彼女は、視線の矢をもろともせず、すまして席についた。