今日、二人で初めて寄席に来た。



目の前で見る落語や漫才は、テレビで見るよりずっとよかった。



初めての落語も、思っていたより難しくなかったし、面白かった。



ステージと客席が一帯となっている感じや、生だからこそできる掛け合いやアドリブが演芸場の醍醐味だと思った。



「また来ようね」



わたしがそう言うと、桐生くんは嬉しそうに「そうだね」と言った。