昴先輩がアプローチしてくれたおかげで、自分の気持ちを再確認できたわたしは、少しすっきりとした気持ちで月曜の電車に乗った。 そこには、いつもと変わらない静かで穏やかな桐生くんがいた。 「おはよう」と声をかければ、ふんわりとした雰囲気で「おはよう」と言ってくれる。 交わす言葉は決して多くはないけれど、桐生くんの隣りはやっぱり心地よかった。